東日本大震災から1ヶ月余り。未だ避難生活を余儀なくされている被災地の方々のために何かできることはないだろうか。そんな想いから開催が決まった今回のMind-Neo震災復興支援チャリティライブ。急な決定にも関わらず、これまで最多の8組のグループが出演してくださり、悪天候の中多くのお客様にもご来場いただきました。
当日ご覧いただけなかった方々のために、アントキの猪木さんのメッセージから始まったライブの模様をレポートします!
▼MYSELF
Mind-Neoでは10月に続いて2度目のライブとなるMYSELF。今回はボーカル&ギター、パーカッションという編成で登場です。ボーカル中澤さんの澄んだ歌声はさらに透明度を増し、心地よい空気を作り出してくれます。まるでずっと組んできたかのように二人のリズム感もピッタリ。JuJuや小田和正、さらに懐かしの久保田早紀「異邦人」までバラエティに富んだカバー曲を挟み、軽快なメロディが耳に残るオリジナル曲を披露してくれました。特に震災復興への思いを綴った爽やかなナンバーが素晴らしかった!ぜひまた聴きたいです。
▼RADIO PENCH
続いてはMind-Neoライブ初登場!の3人組、RADIO PENCHです。“絆”と書かれたお揃いのTシャツ姿にこのチャリティライブへの意気込みを感じます。サウンドはメロディアスで艶があり、ちょっと危険な香りも漂うオリジナルなロック。ブリティッシュなグラムサウンドにも通じるものがあり、かっこいい!特にボーカル&ギターの小松崎さんは、ステージアクションもキマッていて、冗談を言いながらゲラゲラ笑い合っている普段の姿とはまるで別人のようです(笑)。ぜひたくさんの人にライブを体感してもらいたいバンドです。
▼UNDER DOG
3番目は3月のライブにソロで出演してくれたTO-RUさん率いるUNDER DOG。今回はベースとドラムを引き連れて、3ピースのロックバンドで登場。疾走感のあるパンキッシュなサウンドで大勢のファンを盛り上げてくれました。アコースティックからエレキに持ち替えたTO-RUさんの腕前はやはり確かで、ハイトーンな声もスピード感のあるバンドサウンドによくマッチしていました。まだ結成したばかりとのことでしたが、個々のレベルも高くバンドもよくまとまっていていたのはさすが。今後の成長がますます楽しみです。
▼one nonanol
続いてのステージはラヂオつくばに番組も持つ人気グループ、one nonanol(ワンノナノール)。通常3人組ですが、今回はオケをバックにボーカルとギターの2人でのご登場。ボーカルの江橋さん、ギターの荻野さんのツボを押さえた演奏レベルはさすがに高く、ライブ慣れしているようで堂々のステージングを披露してくれました。それにも増してうならされたのが曲のクオリティの素晴らしさ。家や車の中でぜひ何度も聴いてみたい曲ばかり。良質なポップスを追求する彼らならではの、完成度の高い楽曲を披露してくれました。激しくCD化希望!!
▼ROMICO
5番目はROMICOさん。今回もピアノ弾き語りスタイルで、店内を癒しの空間に塗り替えてくれました。ステージは名曲中の名曲「なごり雪」からスタートです。これがROMICOさんの声質にも合っていて最高。大好きだという辛島みどりの「愛すること」も最早すっかり自分のナンバーのよう。家族への感謝を綴ったオリジナルソングも、いつにも増して真摯に響きます。メタル好きな当店スタッフが「感動しました」とつぶやくほど、ジャンルを超えて人の心に届く歌を聴かせてくれました。ピアノの即興も素晴らしかったなあ!
▼OCT27
あっという間に残り3バンド。パンク・ロックチューンで店内を大いに盛り上げてくれたのがOCT27です。残念ながら都合により新ベーシストのお披露目はかないませんでしたが、ギター&ボーカル、ドラムの2人でも以前にも増して重厚なバンドサウンドに仕上がっていました。得意のグリーン・デイやラモーンズのナンバーではお客さんから拳も上がります。後半は大好きなギタリストだというヴァン・ヘイレン仕様のストラトに持ち替えてタッピングをソロで披露。そしてラストはザ・ブルーハーツ2連発!最高のノリで次のバンドへバトンを渡してくれました!
▼高崎Rockers
店内の熱気も最高潮に達した20:30。お揃いの黒いスーツ姿でキメたロックン・ロールバンド高崎Rockersの熱い演奏が始まりました。ユニコーンの「HELLO」から18番のARB「イカれちまったぜ!」になだれ込むと、ファンの歓声も一際大きくなります。日の丸の旗を背負ったボーカル小松さんのマイクアクションから、気合の程が伺えます。「雨上がりの夜空に」ではファンも大合唱。ミッシェル・ガン・エレファンとのナンバーをぶっ飛ばしラストはやっぱりこれ!ARBの「Tokyo Cityは風だらけ」で、本日最大の瞬間風速を記録してくれました!
▼Oilman Brothers
さあ、今回の震災復興支援チャリティライブもいよいよラスト。我らがOilman Brothersの登場です。Kotaroさんのギターの音が鳴った瞬間、場内の空気は一変。本物が作り出す心地良い緊張感にお客さん全員が包まれます。数え切れないほどのライブで鍛え上げてきた、うねるようなグルーヴ感で演奏される60年代〜70年代の極上のロックナンバーはいつ聴いても最高!踊りださずにはいられません。今回の特筆がイーグルス「ホテル・カルフォルニア」のカバー。オリジナルをオイル節!?に仕上げる熟練のスケール感はさすがの一言です。ラストはやっぱりこれ!「Born To Be Wild」で長丁場となった今回のイベントをビシっと締めてくれました。
今回どのバンドも素晴らしい演奏を聴かせてくれましたが、もっと嬉しかったのは、単に自分たちのライブというだけでなく、皆さん震災復興支援のチャリティという趣旨を充分に理解してくださり、その想いを演奏に乗せてくださったということです。急なお誘いにも関わらず快諾して引き受けてくださった出演者の方々、そしてお集まりくださった全てのファンの方々に心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました!
【Mind-Neo 岡野】 |